高度化が進む医療と看護師のレベル
月曜日, 7月 10th, 2017医療の技術は着実に進展を遂げてきている現状であり、新技術の開発によってこれまでは不可能だとされてきたこともだんだんと実現されるようになりました。
高度化が進むことによって治療技術も高いレベルが求められるようになり、専門性の高い医師が治療に携わらなければならない状況が生まれてきています。
治療が難しかった疾患も改善に向かわせられるようになってきているものの、それによって現場に生じてきている課題もあるのが事実です。
高度な医療を施すためには入院した患者に対して適切なケアを行わなければならず、術前も術後も入念なケアが必要になりがちです。
そのケアの担い手が不足している現場が多くなっています。
通常の患者をケアするのと同じレベルの知識や経験では難しいことがしばしばあるため、特定のものに特化して知識を持っているケアの担い手が求められているのです。
例えばがん治療という大枠を理解しているだけでは不十分であり、その特別な化学療法や放射線治療などに特化して豊富な知識を持っている看護師が現場で必要とされています。
このように専門性の高い看護師の輩出は、現状の課題の一つとなっていると言えるでしょう。
専門看護師や認定看護師の制度ができたことによって、専門性の高い看護師も徐々に生まれてきているものの、医療の高度化に追いついていないのが実情です。
患者のケアを担う看護師の専門性に対する要求は高まっていく一方であり、その学び手が次々に登場することが望まれています。